乙訓ひまわり園

デイセンター

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開設後の状況

開設当初から現在までの状況を年度ごとに顧みています。

(1)平成12年度

開設までに、職員研修の実施や利用所定者の事前面接を行い、開設後の活動について職員会議で検討を重ねた。10月30日、31日の二日間で「模擬通所」を実施。それまでに職員がメンバーの状況をふまえ検討した日課の流れにそった活動の試行や昼食の提供、送迎の実施等を試験的に行い、間近に迫った開設に備えた。

11月1日の「開所式」ではデイセンター、ワークセンターのメンバーが多目的ホールに集まり、職員手作りのくす玉を割り、真新しい施設での新たな一歩を祝った。この日から乙訓ひまわり園の歴史は始まったのである。

デイセンターのメンバーは21名。それぞれ当園通所前の状況は

  • ア)重症心身障害者通所援護事業所への通所 17名
  • イ)心身障害者共同作業所への通所 1名
  • ウ)他の社会福祉法人が運営する知的障害者更生施設への通所 1名
  • エ)在宅での世話 2名

となっており、メンバーのうち18名(86%)が無認可施設を利用してきたことからも、乙訓地域において障害の重い人たちが以下に厳しい条件下におかれてきたのかが伺える。

そのうち15名は重症心身障害者通所援護事業所「どんぐりの家」の出身であり。デイセンターでの新しい活動をはじめるにあたっては、「どんぐりの家」での活動プログラムをベースに、メンバーが新しい環境にできるだけ早く慣れ、一人ひとりが「楽しめる活動」「見通しの持てる活動」を中心課題として、活動を展開してきた。

また、デイセンターには医療的ケアの必要な重症心身障害者といわれる方から、重度の知的障害や自閉症の方まで、さまざまな障害をもつ人たちが利用されており、活動や生活のペース、健康面、安全面でまったく異なる対応を必要とするメンバーが通所されている。そのため日中活動を行う基礎集団として四つのグループを編成し、一人ひとりの状況を職員がより的確につかみ、個々の状況に応じた支援を実施できるようになることをねらいに、それぞれに担当職員を配置することにした。メンバー個々の現在の状況把握や前利用施設からの引き継ぎ、家庭訪問の実施等、デイセンターでの活動作りの前提となる情報の収集や分析、家庭との日々の連絡・連携はグループ担当職員を窓口に行うこととして、具体的な活動計画についてもグループを中心に実施してきた。

四つのグループはそれぞれ「くすくす」グループ(3名)、「まいど」ぐるーぷ(5名)、「ミュウミュウR(MMR)」グループ(6名)、「Big Tree(BT)」グループ(7名)と名付けられた。「くすくす」「まいど」は重症心身障害者といわれる障害の重い人のグループで、医療的ケアや健康管理上の配慮を必要とするメンバーも多い。「ミュウミュウR」も重度重複障害のメンバーで、この3グループ共通の課題として機能訓練の必要性があげられる。

「Big Tree」は知的障害、自閉症等のメンバーのグループで、この4グループ編成は、基本的に今日まで引き継がれている。

この年、忘れられない悲しい出来事があった。メンバー・職員とも新しい環境にも少しずつ慣れ、新年度に向けた動きを始めようとしていた2月中旬、メンバーの土渕智史さんが急逝された。いつもと変わらず通所し帰宅されたが、その夜体調が急変し、入院をされたがそのまま翌日に亡くなられてしまった。あまりに突然のことで、私たちもただ驚き悲しむばかりであった。このことを通じて職員一人ひとりが、重症心身障害者といわれるメンバーの生命を守ることの難しさと同時に、だからこそメンバーにとって一日一日が大切であることを、あらためて認識させられることとなった。

(2)平成13年度

12年度5か月の「試行期間」を経て、新年度を迎えた。この4月に6名の新メンバーが加わり、26名のメンバーとなった。また7月にも1名新規メンバーを迎え、27名のメンバーで活動することとなった。新メンバー7名の当園通所前の状況は

  • ア)養護学校高等部卒業生 5名
  • イ)重症心身障害児施設、身体障害者養護施設への入所 2名

となっている。この中で特徴的なことは、入所施設から2名のメンバーが移ってきたことである。家庭の状況等により施設入所されたものの、地域に乙訓ひまわり園という新たな施設ができたことで、再び地域へ、家庭へ戻ることをご家族が決心されたものと認識している。このことから通所施設が施設入所者の地域生活移行に際し、重要な役割を果たしうるものと意を強くすると同時に、その責任の重さを十分認識しなければならないと思っている。

メンバーのグループについては開設時に編成した4グループを基本的には引き継ぎつつ、新メンバーの状況もふまえ各グループのメンバー及び職員の編成を一部見直すこととした。それぞれのグループのメンバーは、「くすくすグループ」(5名)、「まいどグループ」(5名)、「MMRグループ」(7名)、「BTグループ」(10名)となっている。

(3)平成14年度

この歳は4月スタート時に、養護学校高等部卒業生3名を新メンバーとして迎えた。これにより、開設以来初めて利用定員30名を充足することとなった。

グループのメンバーは「くすくすグループ」(6名)、「まいどグループ」(5名)、「MMRグループ」(7名)、「BTグループ」(12名)となっている。

(4)平成15年度

30名の定員を満たした形での年度開始となり、当初は新規利用者の受け入れはない予定であったが、養護学校の進路指導の過程での福祉事務所や施設との行き違いから、年度末になっても進路の決まらないケースがあることがわかり、福祉事務所・養護学校との連携の中で、急遽1名の新規受け入れが決まるという経過により、31名のメンバーで新年度を迎えることとなった。しかし、家庭の事情で1名が5月いっぱいで退所されることとなり、現在は31名のメンバーに戻っている。

グループの編成、人数にも結果的には前年度からの変更はない形となった。

2006年10月16日 18:24更新
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